
発達段階に応じて、思考・マインド・協働の力をじっくり育てる
テディスでは、子どもたち一人ひとりの思考力、しなやかでタフなマインド、そして協働スキルの発達段階に合わせて、無理なく段階的に力を伸ばしていけるよう、カリキュラムを設計しています。
それぞれのクラスでは、「今の子どもにとってちょうどいいチャレンジ」を提供し、自然な成長を促すことを大切にしています。また、講師も一人ひとりの発達に丁寧に寄り添い、タイミングや気持ちに合った声かけを心がけています。
思考力の成長段階
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ステージ | 説明 | クラスの目安 | 講師のサポート例 |
---|---|---|---|
感覚的試行 | 手を動かしながら「なんとなく試す」。偶然の発見や失敗が中心の学び方。 | ブロック・ビルダー | 「まずは試してみよう!」 「どっちが軽く感じる?」 |
感覚的推論 | 「こうしたらどうなるかな?」と、自分のアイデアを試したくなる気持ちが芽生え、原因と結果のつながりを少しずつ理解し始める。 | キッズ・クリエーター ジュニア・エンジニアⅠ | 「どこがいけない?」 「何が違う?」 |
論理的推論 | 原因と結果の関係を論理的に考え、手法や手順を意識的に選択する。 | ジュニア・エンジニアⅡ ロボット・ベーシックⅠ ロボット・ベーシックⅡ前半 | 「どうして、そう考える?」 「他に方法はある?」 |
論理的戦略思考 | 問題を抽象化し、試行の順序・優先順位を自分で構成する。仮説→実験→修正の流れを自覚的に運用できる。 | ジュニア・インベンター ロボット・アドバンス ロボット・マスター | 「それによって、どうなる?」 「他の似た問題ではどうだった?」 |
- 感覚的試行・・・五感を使い、具体的な体験を通して物事を理解しようとする。
- 感覚的推論・・・五感から情報を取り込み、整理し、推測する。
- 「問題を抽象化する」とは?・・・具体:「明日、図書館で本を借りる予定だが、雨が降るかもしれない。」に対して、抽象「外出時に、天候によって計画が変更になる可能性がある。」。詳細な状況から、問題の根本的な原因や目的を把握しやすくなります。また、具体的な問題に限定されることなく、様々な解決策を検討できる。
しなやかでタフなマインドの成長段階
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ステージ | 説明 | クラスの目安 | 講師のサポート例 |
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安心して挑戦 (安心感と好奇心) | 間違いや失敗に対して不安はあるが、遊びながら、偶然の発見を楽しむ。 | ブロック・ビルダー | 「大丈夫!やってみよう!」、「どうなるかな、楽しみだね。」 |
失敗を受け入れる (挑戦と受容) | 「失敗=悪いこと」ではなくなり、「またやってみる」と、粘り強さを見せはじめる。 | キッズ・クリエーター | 「うまくいかないのも発見だね」、「ここから、どうする?」 |
失敗から学ぶ (振り返りと前進) | 失敗を成長のチャンスと捉え、自分で工夫するなど、次へ活かそうとする。 | ジュニア・エンジニア ロボット・ベーシック ロボット・アドバンス | 「その考え方いいね。」、「どこが原因かな?」、「次は、どう変えてみる?」 |
試行錯誤を楽しむ (探究心と粘り強さ) | うまくいかないことも含めて、工夫しながら前に進むことに面白さを感じられるようになる。 | ジュニア・インベンター ロボット・マスター | 「うまくいかない原因にはどんなことが考えられる?」、「どうしたら原因を絞り込める?」 |
協働スキルの成長段階
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ステージ | 説明 | クラスの目安 | 協働への主体性 | 衝突への対処 | 講師のサポート例 |
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影響し合う (相互に刺激) | 同じ空間で一緒に作ることを楽しむ(協働の入口)。 | ブロック・ビルダー | 偶然的(近くにいるだけ) | 無自覚(理解できない)で衝突を避ける | 「一緒にやると楽しいね。」、「〇〇ちゃんはどんな風につくってるかな?」 |
一緒にやる (興味を共有) | 一緒に協力する相手として意識し、相手の作品や意見に反応し、関心を向ける。 | キッズ・クリエーター ジュニア・エンジニアⅠ | 誘導で協力(誘われたり指示されたりして協力) | 戸惑いながら何となく合わせる | 「〇〇くんと一緒にやってみようか」、 「これ、二人で分けて作ってみる?」、 「お友だちにお願いしてみよう」、 「どんな風に感じた?」 |
力を合わせる (役割を共有) | 自分と異なる意見や役割を持つ相手として理解し、目的のために役割分担し、協力して進める。 | ジュニア・エンジニアⅡ ロボット・ベーシック ロボット・アドバンスⅠ | 自発的(自分から関わる、役割を考える) | 相違点を話し合って調整しようとする | 「それぞれの考えを出してみようか」、 「違う意見があるね。どうやったらうまくまとまるかな?」、 「誰が何をする?」 |
チームで動く (ビジョンを共有) | ゴールや問題意識を共有し、仲間として、主体的に議論・調整・協働する。 | ジュニア・インベンター ロボット・アドバンスⅡ ロボット・マスター | 自律的(チームの一員として動く、戦略的に協働する) | 違いを活かして新しいアイデアを共に創る | 「どんな風に進めていく?」、 「二人のアイデア、それぞれのメリット/デメリットにはどんなものがある?」 |
テディスは、このように思考・マインド・協働の3軸を見据えながら、一人ひとりのペースに寄り添い、試行錯誤を楽しみながら学び続ける力を育てていきます。